Beginning OS X 10.5/アプリ導入編 拾遺

出典: Beginning OS X

Beginning OS X 10.5 > アプリ導入編 拾遺

本編に未収録のもの。 Leopard 上ではビルドに失敗してしまうものも含まれているので、事前にTalk:Beginning_OS_X_10.5/アプリ導入編_拾遺を確認されたい。

目次

[編集] シェル

[編集] bash

OS X 10.5 には bash 3 がデフォルトで含まれているが、MacPorts から最新版を別途導入することもできる。

$ sudo port install bash

bash を実際に用いるにあたっては、.bashrc, .bash_profile の設定が必要となる。

[編集] エディタ

[編集] emacs

OS X 10.5 には Emacs 22 がデフォルトで含まれているが、MacPorts から別途導入することもできる。(マクロのインストール先が /opt/local/share/emacs/site-lisp ディレクトリ配下となるため、システムのツリーを綺麗に保てるといったような利点がある。)

$ sudo port install emacs

Emacs を実際に用いるにあたっては、.emacs の設定が必要となる。

[編集] Carbon Emacs パッケージ

Carbon Emacs パッケージは OS X の GUI (Aqua) アプリケーションとして使える Emacs 22。Finder 上でファイルをダブルクリックしたり、ドラッグ&ドロップすることで編集が可能となっている。dmg ファイルからインストールできる。

2007年秋版で日本語入力が正常に動作しないようなら2007年夏版を試されたい。

基本的な設定:

  • Help → Carbon Emacs Package → CJK Fixed-Width Fontset
  • Help → Carbon Emacs Package → Mac-Style Key Bindings
  • Help → Carbon Emacs Package → Save Changes...

Carbon Emacs パッケージ上で Imaxima を使うには

MacWiki における Imaxima の項を参照されたい。

[編集] ユーティリティ

[編集] lv

Beginning OS X 10.5/アプリ導入編#lv

[編集] FDclone

Beginning OS X 10.5/アプリ導入編#FDclone

[編集] kinput2-macim

Oct 26, 2007 現在、kinput2.macim は OS X 10.5 に未対応。

[編集] kinput2

Beginning OS X 10.5/インフラ整備編#kinput2

[編集] ターミナル

[編集] rxvt-unicode

Beginning OS X 10.5/アプリ導入編#rxvt-unicode

[編集] 印刷

[編集] a2ps-j

a2ps-j は plain text を整形して PostScript で出力する Perl スクリプト。

$ sudo port install a2ps-j

スクリプト内部で nkf を呼んでいるので、UTF-8 で書かれたテキストも処理できる。ただし、JIS X 0208 (第一・第二水準) 範囲外の漢字は扱えない。

出力された PostScript を OS X の Preview.app で開くと文字化けして表示されるが、これは Preview.app が一般的な和文 PostScript フォント (Ryumin-Light-H など) を正常に扱えないため。 ghostscript-fonts-hiragino を導入後、 ps2pdf コマンドで PDF に変換して用いるとよい。

[編集] fontforge

FontForge はフォント作成ツール。

$ sudo port install fontforge

+with_freetype_bytecode を指定することで bytecode interpreter を有効にできる。

表示メッセージは日本語化されているが、フォントの設定をしていないと見づらくなるので、

$ LANG=C fontforge

などとして、メッセージを英語表示にして用いたほうがよい。

[編集] ghostscript-fonts-hiragino

Beginning OS X 10.5/アプリ導入編#ghostscript-fonts-hiragino

[編集] ps2eps

ps2eps は、PostScript を EPS に変換するスクリプト。印字されている領域だけを自動的に切り出してくれる。TeX に貼り付ける図版を用意する上で重宝する。

$ sudo port install ps2eps

[編集] pTeX

Beginning OS X 10.5/アプリ導入編#pTeX

[編集] scribus

scribus は Qt ベースの DTP ソフトウェア。日本語の組版にはあまり向いていない。X11 上で動作する。

$ sudo port install scribus

なお、プルダウンメニューがウインドウの背後に隠れてしまう問題は quartz-wm に起因するものであるらしく、 ウインドウマネージャをそれ以外のものに変更すると回避できる。

[編集] 画像処理

[編集] gimp

Beginning OS X 10.5/アプリ導入編#gimp

[編集] ImageMagick

Beginning OS X 10.5/アプリ導入編#ImageMagick

[編集] inkscape

ドロー系のグラフィックソフトが必要であれば、Inkscape を導入することができる。

$ sudo bash -c "port -f install p5-test-harness p5-test-simple &&
                port install boost-jam gmake icu && port install boost +icu &&
                port install py25-zlib &&
                port install py25-setuptools && port install py25-lxml &&
                port install inkscape"

TeX で使う外字の作成にも、Inkscape で十分対応が可能。詳しくは「Inkscape による TeX の外字作成メモ」を参照されたい。

なお、Inkscape の公式サイトには OS X 用にプリビルドされたバイナリも用意されているが、中身はどちらも X11 上で動くアプリケーションであるため、大差ない。むしろ、MacPorts を使って導入したほうが、ライブラリや Xft のフォントキャッシュに既存のものを利用できるので、トラブルが起きにくいのではないかと思われる。

[編集] 数値計算・グラフ

[編集] gnuplot

gnuplot はグラフを作成するプログラム。

$ sudo port install gnuplot

依存関係で AquaTerm も導入される。

MacPorts の gnuplot は、デフォルトターミナルが aqua に設定されている。

参考:

[編集] graphviz

graphviz はグラフを作成するプログラム。

$ sudo port install graphviz

[編集] maxima

数式処理システム Maxima

$ sudo port install maxima

グラフを描くには別途 gnuplot を導入する必要がある。

[編集] wxMaxima

wxMaxima は Finder 上から起動できる maxima フロントエンド。 ツールキットには wxWidgets が使われる。

$ sudo port install wxMaxima

[編集] octave

Octave は GNU プロジェクトの数値解析ソフトウェア。MATLAB 互換となるように作られており、行列演算をおこなうのに向いている。

$ sudo port install octave

[編集] plplot

plplot はグラフを描画するためのライブラリで、C, C++, FORTRAN, Java などのコンパイル型言語、および、Python などのインタープリタ型言語から呼び出して使うことができる。

$ sudo port install plplot

+octave を指定することで Octave のサポートが有効になる模様。また、+gcw を指定すると Gnome Canvas Widget を使ったグラフの描画が可能になる。Fortran に g95 を使いたい場合には、+g95 を指定すること。 (デフォルトでは gcc42 収録の gfortran-mp-4.2 が使われる。)

[編集] テキスト処理

[編集] chasen

ChaSen は日本語テキストの形態素解析プログラム。

$ sudo port install chasen

辞書は標準で ipadic (eucJP 版, Shift_JIS 版, UTF-8 版の三種類) がインストールされる。

歴史的な理由からデフォルトの文字コードは eucJP に設定されているが、chasen -r /opt/local/etc/chasenrc-UTF-8 -i w <input> とすれば UTF-8 のテキストを、chasen -r /opt/local/etc/chasenrc-Shift_JIS -i i <input> とすれば Shift_JIS のテキストを、それぞれ直接処理することができる。

Perl モジュールとして p5-text-chasen も用意されている。

[編集] cocot

cocot は tty 上でコード変換をおこなうフィルタプログラム。locale が UTF-8 の Mac OS X から eucJP の UNIX サーバにリモートログインする場合や、出力される文字コードが eucJP に決め打ちされているようなアプリケーションを UTF-8 環境から用いる際に使うと便利。

$ sudo port install cocot

[編集] hyperestraier

Hyper Estraier は全文検索エンジン。

$ sudo port install hyperestraier

+mecab を指定することで、キーワードの抽出を MeCab に任せることができる。

各スクリプト言語へのバインディングとして py-hyperestraier, rb-hyperestraier も用意されている。

[編集] kakasi

KAKASI は漢字仮名交じり文を平仮名や片仮名、ローマ字表記に変換することができるテキストフィルタ。分かち書きもできる。

$ sudo port install kakasi

Perl モジュールとして p5-text-kakasi も用意されている。

[編集] mecab

MeCab は形態素解析プログラム。ChaSenKAKASI よりも設計が新しく、高速に動作するらしい。

$ sudo port install mecab +utf8only

デフォルトの文字コードは eucJP となっているが、+sjis または +utf8 を指定することで Shift_JIS/UTF-8 に対応した辞書を追加インストールすることができる。また、+utf8only を指定すると、MeCab が扱う文字コードを UTF-8 に固定できる。(文字コード変換用のテーブルが MeCab 内部に埋め込まれなくなり、結果としてサイズの小さなバイナリが得られる。)

オプションの辞書として ipadic (mecab-ipadic-eucjp, mecab-ipadic-sjis, mecab-ipadic-utf8) と jumandic (mecab-jumandic-eucjp, mecab-jumandic-sjis, mecab-jumandic-utf8) のパッケージが用意されており、追加して使うことができる。

各スクリプト言語へのバインディングとして p5-mecab, py-mecab, py25-mecab, rb-mecab も用意されている。

[編集] nkf

Beginning OS X 10.5/アプリ導入編#nkf

[編集] プログラミング言語

[編集] g95

G95 は安定した Fortran 95 コンパイラ。

$ sudo port install g95

[編集] gauche

Gauche は R5RS Scheme の処理系。

$ sudo port install gauche

[編集] ghc

GHC - The Glasgow Haskell Compiler は Haskell の処理系。

$ sudo port install ghc

ビルドには少々時間がかかる。

[編集] 開発ライブラリ

[編集] boost

boost は、次期 C++ 標準ライブラリの実装となることを目指して開発が続けられている実験的なライブラリ。

$ sudo port install boost +icu +python25

+icu を指定すると Unicode 対応の正規表現が利用できる。また +python25 を指定すると python 向けのモジュール作成サポートが有効になる。

参考:

[編集] アーカイバ

[編集] lha

アーカイバ lha を導入する。

$ sudo port install lha

lha はディレクトリやファイル名を Shift_JIS でエンコードして格納する点に注意。

[編集] 開発ツール

[編集] doxygen

Doxygen はソースコードからドキュメントを生成するシステム。

$ sudo port install doxygen

依存関係で graphviz も同時にインストールされる。

Doxygen で日本語を扱うには

Doxygen で日本語を扱うには、doxygen -g にて生成される Doxyfile の内容を、最低限以下のように設定しなおしてから使うとよい。(Doxygen 1.5.2 以降、エンコードが Unicode に統一された。)

  • OUTPUT_LANGUAGE は 「English」のままでも構わない。(以前は Japanese にする必要があった。)
  • INPUT_FILTER を 「"nkf -w"」に。(ダブルクォートも必要。)
  • LATEX_CMD_NAME を 「"platex -kanji=utf8"」に。

[編集] global

GNU GLOBAL はソースコードにタグを付けて読みやすくしてくれるツール。Doxygen と組み合わせて使うこともできる。

$ sudo port install global

Objective-C のソースに対応していないのは残念。

[編集] subversion

OS X 10.5 には Subversion がデフォルトで含まれているが、MacPorts から最新版を別途導入することもできる。

$ sudo port install subversion

[編集] ネットワーク

[編集] konversation

konversation は IRC クライアント。KDE3 上で動作する。

$ sudo port install konversation

[編集] ncftp

ncftp は FTP クライアント。

$ sudo port install ncftp

[編集] nmap

nmap はポートスキャナ。

$ sudo port install nmap

自分の管理下にないネットワーク/ホストに向けてスキャンをおこなうのは相手方の迷惑になる。

[編集] openssh

OS X 10.5 には OpenSSH がデフォルトで含まれているが、MacPorts から最新版を別途導入することもできる。

$ sudo port install openssh

[編集] sshfs-gui

sshfs は MacFUSE 上で動くファイルシステムで、リモートサーバのディスクを ssh 経由でマウントして使うことができる。sshfs-gui はその GUI 版。

$ sudo port install sshfs-gui

詳細については MacWiki: MacFUSE を参照のこと。

[編集] wget

Beginning OS X 10.5/アプリ導入編#wget

[編集] wireshark

Wireshark はネットワークプロトコルアナライザ。

Ethereal の中心的開発者 Gerald Combs 氏の米 CACE Technologies 社への転職に伴い作られたソフトウェアで、Ethereal の後継。(Ethereal の商標は前勤務先である米 Network Integration Services 社が所有しており、継続して利用することができなかったらしい。) Ethereal での開発陣が参加し、GPL 下で配布されている。

$ sudo port install wireshark

bpf を開く必要があるので、実行時は sudo wireshark とする (非推奨) か、

$ sudo chgrp admin /dev/bpf*
$ sudo chmod g+rw /dev/bpf*

などとする。ただしこの場合、リブートするごとに /dev/bpf* のオーナーシップとパーミッションは初期状態 (root:wheel, 0600) に戻されてしまうので毎回設定しなおす必要がある。(OS X の devfs は古い FreeBSD のものをベースにしている (?) らしく、/etc/devfs.rules でカスタマイズするといった芸当はできない。)

[編集] セキュリティ

[編集] gnupg2

GnuPG を導入するには以下のようにする。

$ sudo port install gnupg2

MacPorts の GnuPG を GPGMail から呼び出して使うには

GPGMail for Leopard BETA d52 での設定例。

$ mkdir ~/Library/Mail/Bundles

GPGMail.mailbundle をディレクトリ ~/Library/Mail/Bundles にコピーしたのち、

$ defaults write com.apple.mail EnableBundles -bool yes
$ defaults write com.apple.mail BundleCompatibility -int 3

$ defaults write com.apple.mail GPGOpenPGPExecutablePath "/opt/local/bin/gpg2"

[編集] ゲーム

[編集] jnethack

JNetHack はダンジョン探索ゲーム。

$ sudo port install jnethack

+x11 を指定することで、タイルを使った表示が可能になる。

以下は設定ファイルの例。

[~/.jnethackrc]
#OPTIONS=windowtype:tty
OPTIONS=color,DECgraphics
#OPTIONS=color
OPTIONS=menustyle:traditional
OPTIONS=autopickup,pickup_types:$
OPTIONS=hilite_pet
OPTIONS=showexp

ちなみに、DECgraphics は OS X 10.4 までの Terminal.app 上では表示が乱れてしまい、使いものにならない。(10.5 の Terminal.app なら OK。)

参考:

バージョンアップ時にスコアファイルを初期化されたくない場合には

JNetHack をバージョンアップすると、スコアファイルが初期化される。スコアを残しておきたい場合には、/opt/local/share/jnethackdir/ にある logfile と record を保存しておき、バージョンアップ後に書き戻すとよい。